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小林素子 Cooking Salon
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~~料理は神様とのコラボレーション~~

自然の恵みに私の手を加え、人をも私をも幸せに。
そんなテーブルを調えたい!

世界で体験したバラエティーに富んだお料理を、
動画レッスンで発信。シリーズ「私の料理で巡る世界の旅」は一周を終えて帰国ました!
目次から動画へどうぞ。

続く動画シリーズは「お料理周辺の小さなヒントとスイーツ」目次から動画へどうぞ。

「トラたんシェフのお料理日誌」もどうぞよろしく。
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小林素子の料理教室と、本、生活を楽しむ会をご紹介します。

オランダの年越しりんご [世界のお惣菜 スイーツ]

あるとき、オランダのアムステルダム滞在中に新年を迎えました。

大晦日は昼間からあちこちで爆竹の音が聞こえていましたが、夕方になるにしたがって激しくなります。そして真っ暗になると花火が上がり始めました。
真夜中に近づくに連れてその数が増えて行きます。


12時直前には花火の数がピークに達し、あちこちから一斉に上がる花火で、遂に空じゅうが一杯になりました。

私は街の中心部から少し離れて、回りに高い建物のないところにあるホテルの、見晴らしの良い階に泊まっていました。
窓からの光景はプラネタリウムの様です。
家々の屋根や教会の尖塔がシルエットになって浮かび上がり、どの方向からも一斉に花火が上がるのです。
日本では、花火は、同じ方角から順番に上がるでしょう。ですから空じゅうに一度に上がる花火は初めてでした。

その晩の夕食は、ホテルの近くの小さなレストランで済ませました。
ウエートレスが申し訳なさそうに、「今日は8時で閉店なんです。いつもなら遅くまでやってるのに、ゆっくりしていただけなくてごめんなさい。」と言いながら、「家族で食べるために作ったんですが、いかが?」とりんごのお菓子を差し出します。
もちろん大喜びでいただき、部屋まで持って帰りました。
オランダの習慣では、年越しに、輪切りにしててんぷらの様に衣を付けて揚げたりんごを食べるのだそうです。

    厳冬の空に上がる満天の花火。 ホテルの部屋から、一人見つめる女…
    口には、輪切りのりんごのてんぷらを、しっかりとくわえて…

5~6年後にも同じところで年越ししましたが、もはや花火はちょろちょろしか上がらず、りんごのてんぷらも出ては来ませんでした。

 

家に帰ってから、まねして私が作ったものがこちらです。

            これも若き日の思い出の味です。

        
                           クリスマス前に作った時の写真ですので悪しからず

 

 

    作り方  りんごを輪切りにして軽く小麦粉をはたく。
          卵で溶き、シナモンとナツメッグを入れた小麦粉の衣を付け、多目のバターで焼く。
          出来上がりに粉砂糖を振る。

 


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コメント 2

めぎ

これ、美味しそうですね!
所変わればずいぶん違うものですねえ。オランダはホンのお隣なのに、花火は同じだけど、大晦日にリンゴを食べる習慣はドイツにはないですよ。
by めぎ (2009-08-10 06:23) 

もとこさん。

めぎ様、日本では今丁度あちらこちらで花火大会の季節ですが、ヨーロッパでは年越しなのですね。中国のお正月の爆竹から来たものでしょうかね…
by もとこさん。 (2009-08-11 06:23) 

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